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多言語展開プロジェクトへの働きかけに関する最善手法

From Outreach Wiki
This page is a translated version of the page Best practices for reaching out to projects in multiple languages and the translation is 100% complete.

ウィキメディアのプロジェクト群は膨大ともいえるほど多言語化されています。アウトリーチを試みたい人は多いのですが、受信する側には外国語で書かれたり読めない文字で表示されると、非常に不快に感じる人もいます。このページではその恐れをぬぐい、良い結果へ結びつくコツをいくつかご紹介します。

全般

  • 井戸端に英語でメッセージを掲載しても、多くの場合、効果はありません。時間の無駄で終わるケースが非常に頻発しています。確かに全体に向けて定形文を発信するには、井戸端が便利そうに見えますが、返信を期待したのに誰からも反応がないようなことは、やるだけ無駄です。
  • プロジェクトによっては、英語の読める人がごく少ない、あるいは皆無かもしれません。ぜひ相手の使用言語で連絡ができる人を探してください。地域によっては、アメリカ州の先住民コミュニティならスペイン語かポルトガル語、アフリカ諸国ならフランス語、あるいはロシア圏の国々ならロシア語などのように代替言語があるかもしれないので、英語が通じなくても、諦める必要はありません。対象地域で通用する言語(英語)は 代替言語の一覧をご参照ください。
  • もし英語の読み書きができる人でも、英語で書いてあり、しかも長文だったり、定形文で特に返事をしなくても良さそうだと思った場合は、無視されがちです。
  • 本文の書き方のヒントm:Global message delivery/Instructions を読み、当てはまる場合は説明に従ってください。
  • メッセージを送りたい、対象プロジェクトは決まったけれど、具体的にどのページに送ったら良いかわからない場合は、配布先一覧にあるリンク先の井戸端を選ぶか、またはメインページの大使館、あるいはコミュニティ・ポータルのトークページへの投稿が簡便です。

依頼内容は明瞭に

具体的にどんな人から反応をもらいたいのか、そういう人はどこに行けば見つかるか想定して、探す場所は「最近の更新」や「ウォッチリスト」の過去1ヵ月分です。この先の1ヵ月、相手が特定の情報を検索した場合も、おそらくこの2つのどちらかで探すからです。

  • 実体験の成功例:ロゴはFile_talk:Wiki.png。差分表示に使うCSSスタイルの更新はMediaWiki_talk:Common.css。導入が最近で、地域化やカスタム化できるシステムメッセージを話し合うトークページ。廃止された方法は、MediaWiki:(Common|Monobook|Vector).js のトークページで確認できます。
  • 可能性のありそうな手法:システムメッセージで挙動が変更されたもののトークページ。外装に特化した話題なら、MediaWiki:<skin>.(js|css) のトークページ。スパムブラックリスト拡張機能の話題はMediaWiki_talk:Spamblacklist。ヘルプページに関しては、翻訳版のHelp:Contents。参加数が十分であれば、管理用 WikiProjects のページなどなど ...

井戸端とメーリングリストはしばしば広範な周知活動には不向きで、だれでも閲覧するわけではないのがその理由です。そこで、情報を消費してほしい人に向けて送りには、やはりだれかに仲介を頼むことになります。ウィキにはそれぞれ、こちらから伝えようとしている内容を一元管理する単一の担当者がいる場合があります。伝えたいのがたとえばガジェットやコミュニティの手続きその他で担当が変わるかもしれません。

規模の大きなウィキでは井戸端は長大すぎて、よく閲覧するのはほんの一握りの、限られた編集者という場合があります。ウィキの規模が小さくても状況はほぼ同じですが、さらに割ることに、英語で発信したお知らせのせいで他のものが埋れてしまい、そのせいである特定の傾向を利用者に植えつけてしまい、ほかの場所では活発なのに、いどばたをさけるようになるかもしれません。規模が大きなウィキでは、ウォッチリストとニュース発信ページの更新状況を調べるとき、必要に迫られてフィルタをかける人が多く、関心のある協議の進展に目を配っています。小規模だとシステムに組み込まれた最近の更新 RecentChanges だけで、もっとも活発な利用者のほとんどは用事が済んでいるかもしれません。

個人レベルにしぼりこむ

相談ができる相手を見つけてください。何分か探して候補がを見つかったら直接、連絡を取ります。そして相手から返事が来て初めて、時間を賢く使ったと胸を張れます。

  • こちらから発信したい内容に関連する分野で活発なのは、どの人でしょうか。こちらが伝えたいことに興味を持ってくれる確率が高いですし、依頼内容に対応する能力が期待できるからです。
    • その話題について、最近、編集をした人を探します。最近の更新 Special:RecentChanges と合わせて、編集者の活動記録を確認するには、stats.wikimedia.org をチェックします(サンプル:en.source。)
    • 活動中の管理者やボットその他を調べるには、toollabs:meta/stewardry/
  • 標準的な意見交換の場の活動をチェックし、その場の仲裁役はチェックしません。
    • 井戸端でよく解凍する人に連絡を試みます。
    • メインページのトークページで質問に返答する人に連絡を試みます。
    • 大使館で問い合わせに応じている人に連絡を試みます。
  • 自発的に連絡を受け付けると示している利用者を探します。ただし既に連絡が取れない情報もl含まれていると予測して、辛抱強く探してください。

簡単だけど有効なコツ

  • UI言語は使い慣れたものに変えて構いません。特別:個人設定Special:Preferences を開き、「表示」タブで使用言語を指定します。「表示」タブでページが切り替わったら、だいたい中間ぐらいにドロップダウン式の一覧がありますので、そこから選びます。もちろん、言語が切り替わるのはシステムの表示する部分であって、コンテンツは同じままでも、ページ移動やボタンを探すのはずっと楽になるはずです。
  • 特別ページの名前は、英語のままでも通用します。たとえば Special:Preferences(個人設定)、Special:RecentChanges(最近の更新)、Special:Watchlist(ウォッチリスト)がその例です。名前空間名では「Category:」「Talk:「Template:」も同様です。ただし「Wikipedia:」は「Project:」に置換したほうが円滑です。
  • ウィキメディアプロジェクト群が採用するISO 639コードについて、2、3種類を覚えること。

左書き言語 (RtL)

  • 投稿先がアラビア語やペルシャ語、ウルドゥー語、ヘブライ語やディヴェヒ語のように左書き文字で運営されるトークページや大使館もしくは井戸端では、英語その他の右書き言語で書き込むと表示がおかしくなります。これもビジュアル変種機能が普及すると解決される見込みです。それまで下記の処理で対応します。

<div lang="en" dir="ltr" class="mw-content-ltr">
Hi, sorry for writing in English. I am pleased to inform you that MediaWiki version 1.22 will be installed on your project next week. --your signature, date
:Thank you for this information. --signature, date
</div>

英語で発信するかどうか

グローバルなメッセージを複数のプロジェクトに告知するには、すべての翻訳版を用意することは不可能です。その場合、慣例として短い謝りの文を添え、翻訳をしてくれるようにお願いします。ただし英語版のページに翻訳希望というメッセージが載るのを予防するには、下記のコードで書きます。

{{subst:#ifeq:{{subst:CONTENTLANG}}|en||Apologies for writing in English ...}}
上記の例では、コモンズをサンプルに英語版プロジェクトを使い、「……申し訳ありません」の部分を非表示にできます。ただし、コモンズには英語以外の井戸端もあります。

英語版ではないウィキに英語版でメッセージを書くときは、冒頭にそのウィキの言語に翻訳したメッセージを用います(当該する場所はあちこちにあります。)

  • {{Int:Please-translate}} というテンプレートは、当該のウィキの使用言語で「Please help translate to your language」表示
  • {{Int:Feedback-thanks-title}} を使うと掲出先の使用言語で「Thank you!」と表示されます。

翻訳が入手できた段階で、必ず翻訳依頼のメッセージを除去します。

翻訳作業は投稿先か、メタで作業するか?

"翻訳のお手伝いをお願いします" のリンク先とは、翻訳作業を共同で進めてもらう場所としてメタが良いか? 疑問に感じたとします。それとも、告知文を投稿したウィキのほうが向いているかも?

回答:短いメッセージ(およそ100単語以下)であれば、告知先で作業する傾向があります。もっと長い文章であれば、短縮版を告知先に載せ、全文を「これを翻訳してください」とメタにリンクさせます。詳細は好例はこちら
解答が長文の場合:人々は直接、当該ウィキで翻訳作業をします。ただその場合、プロジェクト間の対応は取れておらず、一方のプロジェクトで同じ言語の訳文が既存でも、他方ではそれは表示されないという問題があります。それが原因で、同じ原文なのに翻訳作業が複数プロジェクトで多重に進行する可能性があります (同じ内容がたとえばウィキペディアにもウィキソースにも掲載されている場合。) しかしながら、ローカルの言語の井戸端を表示するときに、たとえばメタなど他プロジェクトに載った訳文を表示させる手段はないため、問題を回避できません。そこで短いメッセージを掲載し、メタにある長文のメッセージへのリンクを設けておき、翻訳作業をメタに集約する方法がしばしば採用されます。

関連項目